厚労省「医療情報システムの安全管理に関するガイドライン」を再チェック!減らないランサム被害にどう備えるか、優先事項の棚卸し

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2023年5月に厚生労働省から「医療情報システムの安全管理に関するガイドライン 第6.0版」が公開され、紐づくチェックリストへの対応が求められてから暫く経ちました。しかし、日々の診療業務に追われる中で、「対応期限が迫っているが、現場の対策が追いついていない」「チェックリストの項目が専門的すぎて、どこまでやれば合格なのか判断が難しい」といったお悩みをお持ちの医療機関も多いのではないでしょうか。

昨今、国内の医療機関を標的としたランサムウェア(身代金要求型ウイルス)被害は後を絶ちません。電子カルテが暗号化され、数ヶ月にわたり外来診療や救急受け入れの停止を余儀なくされる事例も発生しており、サイバー攻撃はもはやITの問題ではなく、「病院経営」と「患者の命」を脅かす最大のリスクとなっています。

本記事では、限られた予算と人員の中で、どのようにガイドラインに準拠し、セキュリティ対策を進めるべきか、その「優先順位」について解説します。

どこか一つでも穴があれば、そこが狙われる

セキュリティ対策を考える上で重要なのが「セキュリティ桶(おけ)の理論」です。桶に入った水の量は、一番短い板の高さで決まります。同様に、どんなに高価なファイアウォールを入れていても、職員の端末管理が甘かったり、バックアップが不完全だったりすれば、攻撃者はその「一番低い板(脆弱性)」を見つけ出し、そこから侵入します。

通称「セキュリティ桶の理論」のイメージ図

理想はすべての板を高くする(網羅的な対策を行う)ことですが、現実には予算も人的リソースも有限です。だからこそ、ガイドラインを読み解き、リスクの大きさと対策の実行しやすさを天秤にかけた「優先順位付け」が不可欠になります。

ガイドラインから読み解く「3つの優先事項」

厚労省のガイドラインやチェックリストでは、対策の緊急度に応じて優先度が示されています。特に「直ちに対策が必要」とされる項目から、注力すべきポイントを整理します。

1. 「何がどこにあるか」の可視化(資産管理・構成図)

高優先度に位置づけられるのが、管理体制の構築と資産管理です。特に重要なのが「ネットワーク構成図」の整備です。院内のネットワークにどのような機器が接続されているか、リモートメンテナンスで外部業者がどの経路で入ってくるか。これらをリアルタイムに把握できていなければ、守るべき対象すら分からない状態と言えます。手動での台帳管理には限界があるため、ネットワーク自体が接続機器を自動検出し、常に最新の構成図を描画できるような仕組みが求められます。

2. 「最後の砦」バックアップの強化

万が一ランサムウェアに感染した際、診療を早期再開できるかを左右するのがバックアップです。こちらも高優先度とされる項目です。従来のバックアップでは、感染時にバックアップデータごと暗号化されてしまうケースが多発しています。ネットワークから論理的に切り離された「オフライン保管」や、書き換え不可能な「イミュータブル(不変)設定」など、攻撃を受けても絶対に復旧できる環境(サイバーBCP)の整備が急務です。

3. 「入り口を守る」認証の強化

2027年度までの実施目標に含まれますが、VPN機器からの侵入被害が多い現状、早めの対策が推奨されるのが「二要素認証」です。IDとパスワードだけの認証はもはや限界です。特に外部からの接続や特権IDの利用においては、多要素認証(MFA)を導入し、なりすましを防ぐことが必須となります。

「止まらない医療」を支えるネットワークへ

セキュリティ対策は、単に防御壁を作ることだけではありません。医療の現場において最も重要なのは「診療を止めない」ことです。 セキュリティとネットワークは切っても切り離せない関係にあります。安定して稼働し続ける「止まらないネットワーク」という土台があり、その上で可視化や防御といったセキュリティ機能が働くことで、初めて安全な医療情報システムが実現します。丸紅I-DIGIOグループでは、堅牢なネットワーク基盤の構築から、最新のガイドラインに準拠したセキュリティソリューションまで、医療機関の皆様をトータルで支援しています。

自院の規模に合った対策は?

とはいえ、300床以上の中核医療を支える病院と、地域密着の単科病院では、割ける予算も体制も異なります。「ベンダー依存型」になりがちな病院、「兼任管理者」の負担が大きい病院など、病院の「事情」に合わせた対策モデルが必要です。

今回、厚労省ガイドラインに対応した具体的な対策優先順位と、病院の規模別に推奨されるソリューションをまとめた詳細資料をご用意しました。 「具体的にどの製品を使えば、チェックリストのこの項目をクリアできるのか」 「他院はどのような組み合わせで対策しているのか」 といった疑問への答えを、分かりやすく解説しています。

ぜひ下記よりダウンロードいただき、貴院のセキュリティ対策の棚卸しにお役立てください。

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