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カスハラ対策はカメラで「見える化」|録画・録音で従業員を守る基本と注意点を解説

近年、カスタマーハラスメントが増加し、従業員のストレスや企業が抱えるリスクが深刻化しています。このような状況を背景に、カスハラ対策としてカメラの導入を検討する企業が増えてきました。

本稿では、監視カメラやボディカメラを利用した証拠の記録方法、抑止効果を高めるポイント、設置時に注意すべき法律やプライバシーに関する配慮点について詳しく解説します。これにより、従業員の心理的な安心感を支えながら、2026年施行予定のカスハラ対策を含む企業のハラスメント防止措置義務化に向けた準備や、企業のトラブル対策を効率的に進めるためのヒントを得られます。

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カスハラが増えている理由と企業が抱えるリスク

カスタマーハラスメントが増加している背景には、SNSによる情報拡散の加速、サービス水準への期待値の上昇、人手不足による対応余力の低下、社会の価値観の変化、顧客対応の複雑化などが影響しています。

企業は、従業員の安心感の低下だけでなく、企業ブランドの毀損という大きなリスクを抱えています。

カスタマーハラスメントとは?クレームとの違い

カスタマーハラスメントとは、顧客が従業員に対して過度な要求や暴言、人格否定などの行為を行うことを指します。通常のクレームは、商品の不備やサービス内容に関する合理的な改善要望ですが、カスタマーハラスメントはそれを超えて、従業員の心身に重大な影響を与える言動が特徴です。

たとえば、必要以上に大声で叱責したり、何度も同じ要求を繰り返したり、無理なサービス提供を強要したりする場合は、カスタマーハラスメントに該当します。

この違いを明確に理解することは、現場での対応方法や証拠確保、法的な取り扱い、プライバシー保護の重要性を把握し、従業員の安心感を守る第一歩になります。

現場で起きているカスハラの具体例

実際の現場では、カスタマーハラスメントはさまざまな形で発生しています。たとえば、レジや受付で従業員を長時間拘束したり、無理な割引要求や度重なるクレームによって精神的ダメージを与えたりするケースがあります。

暴言や侮辱的な言葉、感情的な叱責に加え、ボディカメラや監視カメラが未設置の場合は証拠を残す手段が限られるため、企業として対応が難しくなります。

このような事例を「見える化」することは、抑止効果や従業員の安心感向上にも直結し、事前にトラブルを防ぐための重要な取り組みです。

従業員のメンタル不調・離職など企業側のリスク

カスタマーハラスメントが蔓延すると、従業員の心理的安全性が低下し、仕事への意欲が失われる可能性があります。その結果、メンタル不調や長期休業、最悪の場合は離職につながることもあります。

企業にとっては人材流出のリスクだけでなく、職場環境の悪化やブランドイメージの低下も深刻です。証拠確保や抑止効果を高めることで、従業員の安心感を守り、企業全体の健全な経営につなげることが大切です。今後2026年の義務化に向け、効果的な対策が求められています。

カスハラ対策でカメラを使うメリット

カメラを導入することで、証拠確保や抑止効果が期待でき、従業員の安心感も向上します。

暴言やトラブルの抑止効果

監視カメラやボディカメラの設置は、カスタマーハラスメントの抑止効果として有効です。カメラが稼働していることを顧客に認識してもらうことで、暴言やトラブルの発生率を下げられます。

特に、レジや受付、セルフレジなど、顧客と従業員が対面する場所への設置は効果的です。顧客の行動を意識させ、冷静な対応を引き出す効果が期待できます。

映像・音声による客観的な証拠の確保

カメラの導入により、カスタマーハラスメント発生時にも映像や音声による客観的な証拠を確保できます。たとえば、ネットワークカメラやボディカメラで録画・録音したデータは、社内対応や法的な取り扱いの場面で重要な役割を果たします。証拠があることで従業員の主張が認められやすくなり、適切な対応を進めやすくなります。

また、証拠は教育や研修にも活用でき、2026年の義務化に向けて企業が責任ある対応を取るための重要なツールです。

従業員の安心感・心理的安全性の向上

カメラ設置による「見える化」は、従業員の心理的安全性と安心感を高めます。カスハラのリスクを下げられることに加え、困ったときに証拠を確保できるという心強さが生まれるためです。

職場全体で抑止効果や社内ルールの運用が徹底されれば、離職率の低下やメンタルヘルスの改善にもつながります。

カスハラ対策に向いているカメラの種類

カスハラ対策には、設置型からネームプレート型まで、用途や現場環境に応じた複数のカメラ活用が有効です。それぞれの特徴を理解し、適切に組み合わせることで、抑止効果と証拠確保の両立が可能になります。

店舗・窓口で使う固定カメラ

店舗や窓口でのカスハラ対策には、固定型の監視カメラが有効です。広範囲を常時録画できるため、従業員の周囲を記録し、抑止効果と証拠確保の両方を実現します。設置場所としては、レジや受付、セルフレジ付近、待合スペースなど、顧客との接点が多い箇所が中心となります。

一方で、個室や更衣室などへの設置はプライバシー保護の観点から慎重な判断が必要であり、目的と運用の適正性が求められます。

クラウド録画・ネットワークカメラ

クラウド録画やネットワークカメラは、従来の防犯カメラと比べ、証拠確保や遠隔管理に優れています。映像データをクラウド上に保存することで、トラブル時にも安全に記録が残り、どこからでも確認できます。

また、複数拠点や大規模施設にも対応しやすく、アクセス権限の管理や映像確認の共有など、運用面でもメリットがあります。プライバシー保護や法的な取り扱いのルールを整備したうえで活用することで、2026年の義務化への備えがより実効的になります。

ネームプレート型カメラ

ネームプレート型カメラは、ボディカメラの一種で、胸元に装着して接客中の映像や音声を記録できるカスハラ対策ツールです。従業員の動きに追従するため、固定カメラでは捉えきれない「会話の内容」「当事者間の距離感」「その場の空気感」まで証拠として残せます。

導入現場では、トラブル発生時の事実確認が迅速になり、不当要求の抑止や従業員の安心感向上につながった事例もあります。さらに、録画データを教育・研修に活用することで、接客品質の向上にも寄与します。レンタル提供など初期コスト負担を抑えられる製品も増えており、導入が進んでいます。

カスハラ対策におけるカメラ設置・運用のポイント

カメラを活用したカスハラ対策では、単なる録画だけでなく、プライバシーへの配慮と明確な運用ルールの整備が不可欠です。適切な設置と管理を行うことで、抑止効果と証拠確保を両立できます。

どこに設置するか(人・レジ・受付・個室など)

カスハラ対策のためにカメラを設置する場合、設置場所の選定が重要です。顧客と従業員が直接接するレジや受付、セルフレジ周辺には固定監視カメラが効果的です。

共有スペースやサービスカウンターなど、人が集まりやすい場所にも設置することで、トラブル発生時の証拠確保がしやすくなります。

一方、個室やプライベートな空間への設置は、プライバシー保護の観点から十分な配慮が必要です。企業の規模や業種に応じて、店舗全体や特定エリアへ適切に配置することが実効的な対策につながります。

「録画中」の掲示やアナウンスで抑止力を高める

録画中であることを明示する掲示やアナウンスは、カスタマーハラスメントの抑止効果を高めるうえで重要です。監視カメラの存在を伝え、記録されていることを認識してもらうことで、暴言やトラブルの発生率低下が期待できます。

具体的には「防犯カメラ作動中」「録画中」などのサインを設置したり、入店時のアナウンスやセルフレジ周辺に注意書きを掲示したりする方法があります。

映像の確認タイミング・社内共有のルール作り

カメラで記録した映像や音声データは、適切なタイミングで確認し、社内で共有するルール作りが欠かせません。たとえば、カスハラの疑いが生じた場合や従業員から相談があった場合に確認する、定期的にチェックリストに基づいて確認する、といった運用が考えられます。

アクセス権限を定め、必要な人だけが映像を確認できる体制を整えることで、プライバシー保護と証拠確保のバランスを維持できます。

法律・プライバシー面で気をつけること

カスハラ対策としてカメラを活用する際は、証拠確保だけでなく、個人情報保護や適切な運用ルールの整備が不可欠です。法律を正しく理解し、透明性のある管理体制を構築することが企業の信頼性向上につながります。

個人情報保護法と防犯カメラの基本

防犯カメラやボディカメラによる記録は、個人情報保護法の観点から運用方法に注意が必要です。カスハラ対策で録画・録音を行う場合も、利用目的を明確にし、必要最小限の範囲で記録することが基本です。

たとえば、「録画中」の掲示やアナウンスを行い、顧客と従業員の双方に透明性を確保することが重要です。さらに、保存期間、閲覧権限、利用目的を社内ルールとして明確化し、無断閲覧や不適切利用を防ぐ体制を整えることで、プライバシー保護と証拠管理の両立が可能になります。

従業員の「監視」にならないための社内ルール

カメラの運用が従業員の「監視」にならないよう、明確な社内ルール作りが必要です。記録の目的や使用範囲を説明し、評価や監督のためではなく、カスハラ対策の証拠確保など安心感の向上を目的とすることを周知してください。

たとえば、映像データの利用を限定し、必要な場合のみ確認する仕組みにすることで、心理的安全性の維持にもつながります。

保存期間・アクセス権限の決め方

カメラ映像や音声の保存期間とアクセス権限は、目的に応じて慎重に設定する必要があります。通常は短期間で自動削除し、トラブル発生時のみ必要期間保存するなど、運用ルールを明確にしてください。

アクセス権限は、リスク管理担当者や責任者など限定した人のみに付与し、確認・削除の手順も含めてルール化します。ネットワークカメラやクラウド録画の場合はシステム管理がしやすく、運用の実効性向上に役立ちます。

カスハラ対策で使うカメラの選び方と導入ステップ

目的や証拠確保、従業員の安心感の観点から適切なカメラを選び、導入計画を立ててください。

目的から決める「必要な機能」とチェック項目

カスハラ対策用カメラを選定する際は、まず導入目的を明確にすることが大切です。証拠確保、抑止効果、従業員の安心感向上など、ニーズに合わせて必要な機能を洗い出してください。

たとえば、映像・音声の同時録画、遠隔管理、データ暗号化、クラウド録画対応などが挙げられます。導入前にチェック項目をリスト化し、現場や業種に合わせて選定することでミスマッチを防げます。

コスト・セキュリティ・サポート体制の比較

導入時はコスト、セキュリティ、サポート体制の比較が重要です。初期費用や月額料金だけでなく、レンタルやリースといった導入方法も含めて検討してください。

セキュリティ面では、暗号化、アクセス権限設定、クラウド利用時の情報漏えい対策が必要です。サポート体制が充実していれば、トラブル時や運用時も安心して対応できます。

パイロット導入から全社展開までの進め方

カスハラ対策カメラは、いきなり全社導入するのではなく、小規模なパイロット導入から始める方法が効果的です。まず現場スタッフや管理者でテスト運用し、運用面やルール設計の課題を洗い出します。

その後、証拠確保の実効性や従業員の安心感向上の成果を検証し、社内ルールやプライバシー保護対策を整備します。改善点を反映しながら全社展開に進めることで、抑止効果を最大化し、2026年の義務化にも対応しやすくなります。

まとめ:現場を守るカスハラ対策にはネームプレート型カメラソリューションが最適

カスハラ対策において、現場の実態を正確に記録できるネームプレート型カメラは、証拠確保と抑止効果の両立に適したソリューションです。

丸紅I-DIGIOグループのネームプレート型カメラソリューションは、スタッフの胸元に装着するだけで接客時の映像や音声をそのまま記録できます。固定カメラでは捉えきれない「会話の内容」「当事者間の距離感」「その場の空気感」まで証跡として残せる点が特長です。

レンタル提供により初期コスト負担を抑えて導入でき、コンプライアンス強化とカスハラ対策の実効性向上を同時に実現します。導入をご検討の際は最適な活用方法をご提案いたします。ご興味をお持ちいただけましたら、ぜひお気軽にお問い合わせください。

ネームプレート型カメラソリューション お役立ち資料

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