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kintoneの活用事例10選!導入に失敗しないポイントやより効率化できるツールを紹介

kintoneとは、サイボウズが提供するクラウド型の業務アプリケーション開発プラットフォームです。本稿では、製造業、建設業、サービス業、卸売業など、さまざまな業種でkintoneの活用に成功した事例を紹介し、導入に失敗しないためのポイントについても詳しく解説します。

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業種別kintone活用事例10選

さまざまな業種でのkintone活用事例を、10件厳選して紹介します。

1.製造業での活用事例

製造業では、生産現場のスケジュール管理や営業管理、API連携を活用した情報共有が求められる場面が多いです。たとえば、部品管理や工程進捗、在庫照合などをkintoneのクラウドサービス上で一元管理できるようになった企業では、ノーコード開発により現場の担当者が自由にアプリをカスタマイズでき、業務効率化が大幅に進みました。さらに、製品品質のデータやクレーム情報の共有もタイムリーに反映されるようになり、工場全体の生産性向上につながっています。無駄なコミュニケーションコストを削減し、迅速な意思決定を支えるために、API連携を活用して既存の販売管理システムと自動的に連携する事例も多く見られます。

2.建設業での活用事例

建設業では、複数現場の情報共有や工程管理、現場ごとのスケジュール管理が重要な課題です。現場監督や事務スタッフがkintoneで進捗をリアルタイムに記録することで、クラウドサービスを活用した情報の一元化が進みました。ノーコード開発により、各現場に合った工程管理アプリを柔軟に作成でき、現場からの要望も素早く反映されています。工事の安全管理や資材の発注管理でも活用されており、社内外のスタッフとの情報共有が格段に効率化されています。DX推進の一環として、kintoneは重要な役割を担っています。

3.卸売業・小売業での活用事例

卸売業・小売業では、営業管理・顧客管理・在庫管理など複数の業務が複雑に絡み合います。kintoneの導入事例では、ノーコード開発により、店舗ごとの売上や在庫データ、取引先情報などを簡単に管理できるアプリを作成し、業務効率化と情報共有を実現しました。クラウドサービス上で全店舗の状況をリアルタイムに確認できるため、需要の変動にも迅速に対応することが可能です。API連携を活用し、既存の受発注システムとの連動も進んでいます。情報の一元化が進むことで、業務改善や顧客満足度の向上に寄与しています。

4.人材サービス業での活用事例

人材サービス業では、スタッフのスケジュール管理や案件進捗、営業管理などの業務で、情報の分散が課題になりがちです。kintoneを導入した企業では、クラウドサービスを活用して派遣スタッフの配置状況や応募者情報を一元的に把握できるようになり、顧客管理や営業管理もノーコード開発により自社業務に合わせた効率的なアプリ設計が可能になりました。API連携によって求人サイトや外部システムとの連動もスムーズに実現し、情報共有の利便性が大幅に向上しています。現場のスタッフからも、操作性や情報の即時性の向上について高い評価を得ています。

5.生活関連サービス業・娯楽業での活用事例

生活関連サービス業や娯楽業では、予約管理や顧客管理、イベント進行状況の情報共有が重要です。kintoneでは、ノーコード開発により、施設ごとの予約情報や顧客からの問い合わせ内容などをひとつのクラウドサービスで管理できる事例が増えています。たとえば、フィットネスクラブや映画館では、会員情報や予約受付を自動化し、営業管理も分かりやすく可視化されています。API連携による決済サービスとの連動や、業種の特性に合わせたDX推進が進んでおり、スタッフ間での情報共有が効率化され、顧客満足度も向上しています。

6.不動産業・物品賃貸業での活用事例

不動産業や物品賃貸業においては、契約管理や物件情報、顧客管理、スケジュール管理などの業務が多岐にわたります。kintoneのクラウドサービスを導入することで、物件ごとの契約状況や顧客情報の一元管理が実現し、業務効率が向上しました。さらに、ノーコード開発を活用することで、現場担当者が自社のニーズに応じたアプリを作成でき、情報共有もよりスムーズになっています。API連携により他システムとの統合が可能となり、日々の営業管理や顧客対応の効率化に寄与しています。不動産業務全般において、DX推進の重要なツールとしてkintoneが活用されています。

7.運輸業・郵便業での活用事例

運輸業や郵便業では、配送スケジュール管理や車両・荷物の追跡、営業管理が重要な課題です。kintoneを導入した事例として、配送ルートや荷物状況をクラウドサービス上で一元管理し、全スタッフがリアルタイムで情報を共有できる仕組みを構築したケースがあります。ノーコード開発を活用することで、現場のニーズにぴったり合った管理アプリを作成でき、作業効率が向上しました。API連携により物流管理システムと自動連携が実現し、ミスの削減と迅速な意思決定が可能になっています。

8.情報通信業での活用事例

情報通信業では、顧客管理・営業管理・プロジェクト進捗・API連携など、多様な業務でクラウドサービスの利用が進んでいます。kintone導入の事例では、複数部署にまたがるプロジェクト管理や顧客対応履歴の可視化が可能となり、ノーコード開発によりシステム担当以外の社員でも容易にアプリ改修ができるようになりました。既存の顧客管理システムとのAPI連携を通じたデータの自動取得や、営業案件の進捗共有などにより、情報共有のスピードが飛躍的に向上しています。DXのモデルケースとして、多くの企業で導入事例が広がっています。

9.金融業・保険業での活用事例

金融業・保険業では、kintoneを使った顧客管理や営業管理の効率化が進んでいます。たとえば、金融機関ではノーコード開発により、口座開設やローン申請手続きの進捗を一元管理し、業務効率を大幅に向上させました。クラウドサービスの活用により、支社間での情報共有やリモートワークもスムーズに行えるようになっています。既存の会計システムや外部金融サービスとのAPI連携により、エラーを削減し、迅速な対応が可能になっています。

10.医療・福祉業での活用事例

医療・福祉業界でも、kintoneは患者情報の一元管理やスケジュール管理、情報共有の効率化に大きな役割を果たしています。たとえば、病院では医療スタッフが患者データや検査結果、治療経過をクラウドサービスで管理することで、迅速な対応が可能になった事例があります。ノーコード開発により、診療科ごとの業務フローに適したアプリを柔軟に作成できる点も評価されています。福祉施設では、利用者ごとのケア計画や連絡記録を瞬時に共有でき、現場スタッフの連携が強固になっています。さらに、API連携を活用して電子カルテシステムとの情報統合が進められ、現場のDX推進に寄与しています。

kintone導入に失敗しないための3つのポイント

kintone導入で失敗しないために確認すべき重要なポイントを3つ紹介します。

1.kintoneの導入に適さない業務も存在することを認識する

kintoneはノーコード開発やクラウドサービス機能を活用しやすい一方で、すべての業務に適しているわけではありません。たとえば、高いセキュリティや複雑なワークフローが必要な業務、専門的な基幹システムと強く連携する必要がある場合は、導入が難しいことがあります。また、DXを進める際に、業務内容を十分に精査せずにkintoneで一括管理しようとすると、業務効率化や情報共有の妨げになることもあるため注意が必要です。現状のフローや現場の要望、API連携の範囲などを整理し、自社に本当に必要かどうかをしっかり見極めることが大切です。

2.現場からの要望を把握し、それをシステムに反映させる

kintoneの導入で失敗しないためには、現場の要望や課題をきちんと把握し、ノーコード開発を活用してそれらをアプリに反映させることが重要です。現場スタッフの業務内容や情報共有の方法に目を向け、クラウドサービス上で直接改善点を取り入れることで、運用開始後のミスマッチや追加要望の発生を防げます。製造業やサービス業など、業種ごとに異なる業務効率化のニーズを細かく確認し、API連携やスケジュール管理機能など必要な項目を柔軟にカスタマイズしましょう。現場からのフィードバックサイクルを意識することで、導入後も円滑にDXを推進できます。

3.kintoneを導入する意図や使い方を社内全体に理解・共有してもらう

kintone導入の成功には、社内全体へ導入意図や具体的な使い方をしっかり理解・共有してもらうことが欠かせません。たとえば、営業管理や顧客管理、業務効率化の取り組みなどに対して、導入による業務改善の目的を明確に説明し、各部署間の情報共有を促進することが重要です。ノーコード開発により、IT担当者だけでなく全社員が積極的に利用できるため、定期的な説明会やサポート体制の構築が鍵となります。また、クラウドサービスの利点やAPI連携のメリットも周知しましょう。全員の理解が深まることで、スムーズに運用が定着し、業務改善が進みます。

kintoneをより効率化できるツール「WinActor for kintone」

丸紅I-DIGIOグループが提供する「WinActor for kintone」は、kintoneでの業務効率化をさらに促進するためのRPAツールです。クラウドサービス上で、繰り返し作業やデータ転記、API連携を自動化することで、ノーコード開発だけでは対応しきれない業務改善を実現できます。たとえば、製造業では受注データの自動処理、営業管理では案件進捗の共有、医療・福祉業ではスケジュール管理の効率化が可能です。さらに、自治体やサービス業でも多数の導入実績があり、DX推進や業務改善に貢献しています。多くの企業や団体にとって、効率化を支える強力なツールです。

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