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コールセンターのナレッジ共有とは?課題を解決する手順やツールを解説

コールセンターのナレッジとは、日々の応対履歴やトークスクリプトなど、業務を円滑に進めるための有益な情報を指します。マニュアルが分散している現場の課題を解消し、情報を定期的に見直す運用ルールを設けることは、属人化の解消と応対品質の均一化に直結します。本稿では、ナレッジ共有が求められる背景から、定着させる具体的な手順、業務効率化に役立つITツールの選び方まで解説します。

この記事の要約
・コールセンターのナレッジは対応履歴やトークスクリプトなどの明文化された情報だけでなく、熟練者の暗黙知も含まれる
・共有を進めることで、担当者間の品質の差をなくし、特定の担当者への業務集中を防ぐ効果がある
・共有を定着させるためには情報の保管場所を一つに集約し、定期的に見直す運用ルールが必要である
・ナレッジ管理には、FAQシステムやCRMツール、通話内容をテキスト化する音声認識システムが有効である
・ツールを選ぶ際は、直感的に操作できる使いやすさと、既存システムと連携できる拡張性が重要となる

コンタクトセンターのナレッジ活用に、こんなお悩みはありませんか?

  • 対応者によって回答品質にばらつきがあり、エスカレーションが増えている
  • FAQやナレッジが更新されず、AIやチャットボットに活かしきれていない
  • ナレッジ作成・更新が属人化しており、現場の負担が大きい

上記のようなお困りごとがありましたら、KCS®を活用したナレッジマネジメントをご検討ください。問い合わせ対応の中でナレッジを作成・更新・改善するKCS®の考え方により、信頼できるナレッジ基盤を構築。さらに生成AIを活用してナレッジの原案作成を効率化し、現場負担を抑えながら対応品質と生産性の向上を目指せます。

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コールセンターのナレッジとは

コールセンターにおけるナレッジとは、応対履歴やトークスクリプトなどの明文化された情報から、熟練者が持つ暗黙知までを含む幅広い知見です。ここでは、コールセンターで共有すべきナレッジの種類について解説します。

対象となる情報 具体的な要点
明文化された情報 応対履歴やトークスクリプトなどのマニュアル類
熟練者の暗黙知 経験に基づく交渉術やイレギュラー対応のコツ

応対履歴やトークスクリプトを指す

コールセンターにおけるナレッジの基本は、顧客との応対履歴やトークスクリプトといった業務に直結する情報です。過去の問い合わせ内容や回答手順を明文化して共有することで、誰でも一定の基準で顧客対応を進められるようになります。個人の記憶に頼った応対を減らし、組織全体の資産として情報を蓄積する仕組みが重要です。

熟練者の暗黙知も共有対象になる

マニュアルに記載しきれない、熟練オペレーターが持つ暗黙知も重要なナレッジです。クレーム対応時の声のトーンや、顧客の怒りを鎮める間合いなど、言語化が難しいノウハウを抽出して共有する取り組みが求められます。ベテランの経験則を組織全体に展開することで、センター全体の応対力向上につながります。

コールセンターにナレッジ共有が求められる理由

コールセンターでナレッジ共有が求められるのは、情報が個人にとどまることで、応対品質のばらつきや業務の属人化といった問題が生じるためです。全員が同じ情報を参照できる状態を整えることで、育成期間の短縮や処理時間の削減にもつながります。

期待できる効果 具体的な要点
応対品質の均一化 担当者間のスキル差を埋める
育成スピードの向上 新人オペレーターが自己解決できる環境をつくる
処理時間の短縮 回答を探すための保留時間を減らす
業務集中の防止 特定のベテランへの依存から脱却する

担当者間の応対品質の差をなくす

ナレッジ共有の主な目的の一つは、オペレーターごとの応対品質のばらつきをなくすことです。知識や経験の差によって顧客への回答内容が変わると、企業への不信感につながる場合もあります。

最新の商品情報やイレギュラー対応の手順を全員が同じように参照できる状態を整えることで、誰が電話を受けても均質なサポートを提供できるようになります。

新人オペレーターの育成を早める

蓄積されたノウハウは、新人オペレーターの早期戦力化に直結します。研修ですべてを教えることには限界があり、現場に出てから課題に直面することも少なくありません。

よくある質問と回答のセットや過去の失敗例をFAQとして整備しておけば、新人が自力で解決できる範囲が広がります。指導にあたるSVの負担軽減にもつながります。

保留時間を減らし迅速に対応する

必要な情報へすぐにアクセスできる環境は、通話中の保留時間を大幅に短縮します。顧客からの複雑な質問に対して、マニュアルを探したり管理者に確認したりする時間は、顧客満足度を下げる大きな要因です。検索性の高いシステムにナレッジを集約しておくことで、迅速かつ的確な回答が可能となり、平均処理時間の改善が期待できます。

特定の担当者への業務集中を防ぐ

属人化を解消することで、特定の熟練オペレーターに業務が集中する事態を防げます。「あの人でなければ分からない」案件が増えると、該当者の業務負荷が限界に達し、離職のきっかけになることもあります。

全員が同じ情報基盤にアクセスして対応できる体制を整えることは、センター全体の業務継続性を保つうえでも重要です。

コールセンターでナレッジ共有を阻む現場の課題

コールセンターでナレッジ共有の重要性を理解していても、仕組みや運用面の問題によって定着が進まないケースは少なくありません。ここでは、ナレッジ共有を阻む現場特有の課題を整理します。

現場の課題 具体的な要点
情報の散在 マニュアルが複数箇所に分かれていて探せない
更新の停滞 日々の受電に追われて情報が古くなる
暗黙知の放置 個人のノウハウが言語化されず埋もれる

マニュアルが分散し探し出せない

情報が紙のファイルや共有フォルダ、個人のメモなどに分散していると、必要なナレッジを見つけ出せません。顧客対応中に複数のツールを横断して検索することは難しく、結果として勘に頼った回答や管理者への質問が増加します

情報が存在しているにもかかわらず、現場で活用されない状態に陥っているコールセンターは少なくありません。

通常業務に追われ更新作業が滞る

情報の更新を後回しにしてしまうことも、ナレッジが形骸化する典型的な要因です。日々ひっきりなしに電話が鳴る環境では、目の前の応対業務が優先され、新しい応対事例の登録や古いルールの修正まで手が回りません

最新情報が反映されていないマニュアルはオペレーターからの信頼を失い、さらに利用されなくなるという悪循環に陥ります。

個人のノウハウが明文化されない

優れた応対スキルを持つオペレーターのノウハウが、言語化されずに個人の頭の中だけにとどまっているケースです。たとえば、問い合わせ内容から潜在的な要望を察知して適切な提案につなげる判断基準や、システム操作を効率化する独自の手順などは、マニュアル化が難しいと考えられがちです。

こうした暗黙知を抽出して共有する仕組みがなければ、人が辞めるたびにセンターの応対力が低下していくことになります。

コールセンターでナレッジ共有を定着させる具体的な手順

コールセンターでナレッジ共有を定着させるには、ツールの導入だけでなく、目的設定から運用ルールづくりまでを順序立てて進める必要があります。ここでは、ナレッジ共有を仕組みとして定着させる具体的な手順を紹介します。

実施手順 具体的な要点
目的の定義 現場の課題を洗い出し、何のために共有するかを定める
情報の分類 必要なノウハウを選別し、体系的に整理する
保管場所の集約 検索しやすい一つのシステムに情報をまとめる
運用ルールの策定 定期的に情報を見直し、最新の状態を保つ

現場の課題を整理し目的を定める

まずは現場のオペレーターが抱える具体的な課題を洗い出し、ナレッジ共有の目的を明確に設定します。「保留時間を短縮したいのか」「新人育成を早めたいのか」によって、集めるべき情報や導入するツールの選定基準が変わるためです。

目的が曖昧なままシステムだけを先行して導入しても、現場の運用に定着せず、失敗するケースは少なくありません。

必要な情報を洗い出し分類する

目的が決まったら、現在社内に散在しているマニュアルやFAQ、応対履歴などを集め、必要なものだけを選別します。古くなった情報や重複している内容を整理し、業務フローに沿って体系的に分類する作業が必要です

情報量が多すぎるとかえって検索性が下がるため、現場で実際に活用できるノウハウに絞り込むことが重要です。

情報の保管場所を一つに集約する

専用のFAQシステムやCRMツールを活用し、すべてのナレッジを一つの窓口から引き出せる環境を整えることが、定着への近道です。情報の保管場所が複数に分かれていると、どこを見れば正解があるのか分からず、結局は管理者に直接聞く状況に戻ってしまいます。

分類した情報は、オペレーターが直感的に検索できるプラットフォームに集約します。

情報を見直す運用ルールを設ける

ナレッジは一度作って終わりではありません。常に最新の状況に合わせて情報を更新する運用ルールが重要です。「週に一度は記載内容を見直す」「新しい質問が出たらその日のうちにFAQへ追加する」といった具体的な基準を定めます。

更新作業を特定の担当者だけに任せるのではなく、現場のオペレーター自身が気づいた点を修正提案できる仕組みを取り入れることが有効です。

コールセンターのナレッジ管理に役立つITツール

コールセンターでナレッジ管理を効率化するには、情報を蓄積・検索できるITツールの活用が有効です。ここでは、コールセンターのナレッジ管理に役立つ代表的なツールを紹介します。

ツールの種類 具体的な要点
FAQシステム よくある質問と回答を整理し、検索性を高める
CRMツール 顧客情報と過去の応対履歴を一元管理する
チャットボット 自動応答により、簡単な質問の自己解決を促す
音声認識システム 通話内容を自動でテキスト化し、暗黙知を可視化する
生成AI×音声認識 通話内容からFAQを自動生成し、ナレッジ整備の工数を抑える

FAQシステムで回答を整理する

FAQシステムは、顧客から寄せられるよくある質問と回答をデータベース化し、素早く検索できるようにするツールです。キーワード検索だけでなく、自然文検索やサジェスト機能を備えたシステムを導入すれば、必要な情報へ迅速にアクセスできます。

オペレーターの回答スピードが向上するだけでなく、応対内容のぶれを防ぐ効果も期待できます。

CRMツールで応対履歴を共有する

CRMツールは、顧客の基本情報から過去の問い合わせ履歴、購入履歴までを一つの画面で一元管理するシステムです。電話を受けた瞬間に顧客の背景が画面に表示されるため、前回のやり取りを踏まえた的確な案内が可能になります。

過去の応対記録そのものが強力なナレッジとして蓄積され、引き継ぎ時のトラブルも減少します。

チャットボットで自己解決を促す

チャットボットを導入して簡単な問い合わせを自動化することで、オペレーターが対応すべき電話の件数そのものを減らせます。社内向けチャットボットとして活用し、オペレーターが業務中に生じた疑問をボットに質問して自己解決する運用も有効です

ナレッジの検索にかかる手間を省き、より複雑な顧客対応に集中できる環境を整えられます。

音声認識で通話内容をテキスト化する

音声認識システムは、顧客との会話をリアルタイムでテキスト化し、応対記録の作成にかかる手間を大幅に削減します。文字起こしされたデータから優秀なオペレーターの応対パターンを分析すれば、これまで抽出が難しかった暗黙知を可視化することも可能です。

AIが会話内容をくみ取り、回答候補となるFAQを自動で画面に表示する機能を持つツールも普及しています。

生成AI×音声認識でFAQを自動生成する

通話内容のテキスト化と生成AIを組み合わせることで、蓄積したナレッジをFAQとして自動生成し、検索性の高い形式に整えるサービスも登場しています。通話内容の要約からFAQ化までを自動処理することで、手作業に依存していたナレッジ整備の工数を抑えながら、現場で実際に使われる形に情報を整えられる点が特徴です。

あわせて、SVがオペレーターの状況をリアルタイムで把握できる機能を備えたサービスもあり、ナレッジ管理と現場のマネジメント業務を一体的に支援する動きが広がっています。

たとえば、丸紅情報システムズが提供する「Omnis」は、Vertex AI Searchを活用した高精度なFAQ検索機能に加え、通話状況のリアルタイム可視化機能を備えています。また、ナレッジマネジメントの方法論であるKCS(Knowledge-Centered Service)の原則に基づいた運用設計にも対応しています。

自社に合うコールセンターのナレッジツールの選び方

コールセンターのナレッジツールは、機能の豊富さだけで選ぶと、現場で使われないまま費用だけがかかる結果になりかねません。ここでは、ツール選定時に確認すべき判断基準を解説します。

選定基準 具体的な要点
操作性 ITに不慣れな担当者でも直感的に使えるか
検索機能 必要な情報をすぐに見つけられる検索精度があるか
拡張性 既存のCRMやPBXとスムーズに連携できるか

直感的に操作できるツールを選ぶ

現場のオペレーターやSVが直感的に操作できるUI(ユーザーインターフェース)を備えているかは、ツールの定着を左右する重要な要素です。どれほど高機能なシステムでも、使い方が複雑であれば、日々の業務に追われる現場には受け入れられません。

無料トライアルなどを活用し、実際の画面を見ながら、検索や更新作業をストレスなく行えるか事前に検証することが推奨されます。

検索機能が優れているツールを選ぶ

情報の保管場所として機能するためには、必要な情報をすぐに見つけられる高い検索精度が求められます。単なるキーワード一致だけでなく、表記ゆれへの対応や、ファイルの中身まで検索対象に含められる機能を持つツールが理想的です。

検索に時間がかかると、結局は周囲の人に聞くことになり、ツール導入の効果が半減してしまいます。

既存システムと連携できるか確認する

新たに導入するツールが、現在稼働しているCRMやPBX(構内交換機)などの既存システムとスムーズにデータ連携できるかを確認します。システム間で連携できず、別々の画面を開いて手作業で情報を転記する運用になると、かえって業務負荷が増加します。

API連携の対応状況や、ベンダー側のサポート体制が充実しているかを事前に見極めることが重要です。

まとめ

コールセンターのナレッジ共有は、分散した情報を一元管理し、定期的な見直しルールを設けることで定着します。FAQシステムや音声認識システムなどのITツールを活用して暗黙知を明文化し、属人化を解消することが、応対品質の均一化と処理時間の短縮に直結します。

一方で、日々の受電業務に追われるなかで既存のマニュアルを整理し、自社に合うシステムを選定・導入するには相応の時間がかかります。通常業務と並行してナレッジ管理の基盤を構築しきれず、更新作業が滞ってしまうケースも少なくありません。

丸紅I-DIGIOグループが提供する「Omnis」は、通話内容の自動テキスト化・要約と、Vertex AI Searchによる高精度なFAQ検索基盤を実現します。加えて、シートマップやNGワード検知によるリアルタイムモニタリングにより、SVがオペレーターの状況を即時に把握できます。応対品質のばらつき改善、新人フォローの負担軽減、アフターコールワークの短縮にもつながります。

KCS最上位資格保持者による運用設計・定着支援も可能です。導入実績は70社以上で、最短1か月、従量課金でのスモールスタートにも対応しています。自社の規模や課題に合わせて進められます。ご興味をお持ちいただけましたら、ぜひお気軽にお問い合わせください。

コンタクトセンターのナレッジ活用に、こんなお悩みはありませんか?

  • 対応者によって回答品質にばらつきがあり、エスカレーションが増えている
  • FAQやナレッジが更新されず、AIやチャットボットに活かしきれていない
  • ナレッジ作成・更新が属人化しており、現場の負担が大きい

上記のようなお困りごとがありましたら、KCS®を活用したナレッジマネジメントをご検討ください。問い合わせ対応の中でナレッジを作成・更新・改善するKCS®の考え方により、信頼できるナレッジ基盤を構築。さらに生成AIを活用してナレッジの原案作成を効率化し、現場負担を抑えながら対応品質と生産性の向上を目指せます。

\KCS®×Omnisで、コンタクトセンターのナレッジ活用を変革/

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