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kintone×生成AIで業務効率化を実現する方法を解説

kintoneと生成AIを使った業務効率化に関心のある方は、日々の業務負担をどのように軽減できるのかお悩みではないでしょうか。kintoneと生成AIを組み合わせることで、データの活用や業務の効率化を実現できます。

本稿では、具体的な活用例と注意点をわかりやすく解説します。

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kintoneと生成AIで業務効率化できること

kintoneと生成AIを活用することで実現できる業務効率化の取り組みを、以下で紹介します。

レコード作成を効率化

社内チャットやメールの本文から必要項目のみをAIで抽出すれば、kintoneに登録する際の手作業を削減できます。AI連携サービスを併用すると、取引先とのやりとりの整理や営業案件の仕分けも効率化できます。

たとえば、「件名:見積依頼、納期:10/30、数量:200」のメールから、部署・顧客名・納期・数量を抽出して案件レコードを生成し、添付PDFをファイルフィールドへ保存し、承認フローを自動起票します。

取り込み対象や権限、承認手順は、別途の運用設計で厳密に管理しましょう。

議事録・日報の自動要約

会議の議事録や日報などの長文データは、生成AIで要点抽出を行うことで、決定事項やフォローすべきタスクを短時間で把握できます。検索機能と組み合わせれば、過去の関連記録から根拠となる情報も即座に参照可能です。

たとえば、1時間の会議で作成された5,000字の議事録を「決定事項3点」「担当者別タスク」「期限の近いリスク」に要約してkintoneへ保存し、関係者へ自動通知します。

要約テンプレートや語彙の統一、精度検証の手順をあらかじめ定めておくと、情報共有の質とスピードを安定して高められます。

問い合わせ対応の即時化

問い合わせ内容をAIが自動分類し、過去の回答や関連ドキュメントから最適な返答案を抽出することで、一次回答までの時間を短縮できます。担当者は検索AIで根拠リンクを添えて提示できるため、対応品質と顧客満足度の向上が期待できます。

たとえば、「請求書の再発行方法?」という問い合わせには、手順記事と申請フォームのURLを即時に返信し、本人確認が必要な場合のみチケットをエスカレーションします。

FAQの自動応答を導入する際は、公開範囲、差し戻し・修正のフロー、ログの監査基準を運用で明確化しておきましょう。

ワークフロー最適化

プロセス管理設定でAIと連携すれば、未処理タスクの可視化や期限前のリマインド、例外時のエスカレーションを自動化できます。たとえば、見積承認が24時間停滞した場合は上長と代替承認者へ通知し、優先度を引き上げて担当を自動で再割り当てします。

自社要件に合わせたプロセス定義に加え、変更管理・定期レビュー・障害時の手順を合わせて整備することで、継続的な改善が可能になります。

レポート自動生成

日々の活動記録や対応履歴をAIで分析・集約して、グラフや表を含むレポートを自動生成すれば、資料作成の時間を大幅に短縮できます。必要な指標やトレンドを即時に抽出でき、意思決定のサイクルを加速できます。

たとえば、週次で「新規案件数・成約率・平均リードタイム・未処理件数」を部門別に集計し、グラフを添えたレポートをkintone上でダッシュボード配信します。

数値の妥当性確認、データの系統記録、閲覧権限と承認フローは、別途の運用ルールとして設計し、信頼性を担保しましょう。

kintoneと生成AIを連携して業務する際の注意点

AI連携は効率化に有効ですが、機密情報の取り扱いを含むセキュリティ対策は、この連携そのものでは実現できません。アクセス権や操作ログの管理、データ持ち出しの抑止、学習用データへの投入可否の基準、誤回答の検証手順、連携サービスの仕様変更や障害時の代替運用などを、別途のポリシーと手順で整備してください。

導入後は定期的に効果測定と見直しを行い、モデル設定やプロンプト、ワークフロー設計を継続的にチューニングすることで、品質と生産性を両立できます。

kintone×生成AIと自動化を組み合わせて業務効率をさらに向上

kintoneと生成AIを連携すると、文書要約、レコードの自動登録、チャット取り込みを実現し、現場での入力・整理を省力化できます。「WinActor for kintone」などの自動化基盤と組み合わせれば、定型処理を端から端まで自動化できます。

たとえば、基幹システムへの受注入力を検知した際に、kintoneの対象契約レコードへ発注書PDFを自動でアップロードし、契約Noや売上月、納期など基幹システムに登録された情報を自動転記し、担当者に承認タスクを配信します。このように、kintone内にとどまらず外部連携を伴う業務をワンストップで自動化する際には、外部ツールの活用が有効です。

なお、セキュリティやコンプライアンスはこの連携だけでは担保できないため、アクセス権や監査ログ、データ持ち出し制御ポリシーを社内ルールとして別建てで設計・運用すると安心です。

kintoneの自動化を実現「WinActor for kintone」

丸紅I-DIGIOグループが提供する「WinActor for kintone」は、kintoneの業務自動化を手軽に実現できるRPAツールです。活用することで、データ入力やレコード作成、情報集約などの定型作業を自動化し、人的ミスの防止と時間短縮を図れます。既存のプラグインや連携サービスと併用でき、複雑な業務フローも効率的に運用できる点が特長です。

初心者でも操作しやすく、カスタマイズも柔軟に行えるため、IT管理者や業務改善担当者が自社のプロセスに合わせた最適な運用を実現できます。導入事例も豊富で、セキュリティ対策の強化やデータ活用の促進にもつながります。

kintoneと連携したWinActorを活用し、業務効率化を一段と推進してみてはいかがでしょうか。

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